0から始めるEmacs 業務カイゼン計画 第3回 ~package.el編~
Emacsをカスタマイズするにはinit.elにelispを記述する他にも様々な方法があります。
今回はそのうちの1つで代表的なものpackage.elをご紹介します。
package.el
package.elはemacs 24から標準で採用されているパッケージシステムです。
emacsのパッケージ管理は他にもあるのですが、標準で搭載されているという敷居の低さから今回はpackage.elを選んでいます。
リポジトリについて
初期設定ではpackage.elにGNU ELPAというリポジトリが追加されています。
ELPAは数は少ないですが、信頼性が高いパッケージが登録されています。
ELPA以外ではMELPAというパッケージが有名で、ELPAよりもたくさんのパッケージが登録されており、2400以上(2015-04-26現在)のパッケージが存在します。
MELPAは初期設定では登録されていないのでinit.elから登録する方法があります。
上のコードをinit.el、もしくは.emacsに追記します。
M-x load-file
で読み込んで
M-x package-show-package-list RET
でインストールできるパッケージの一覧が表示されます。Archiveの欄がmelpaとなっているパッケージが表示されれば、リポジトリの登録は完了です。
melpaのパッケージがなければM-x package-refresh-contents で再読み込みしたり、init.elの記述、読み込みを再確認しましょう。
パッケージのインストール
パッケージのインストールは
M-x package-install
で行えます。
インストールするパッケージ名を求められるのでインストールするパッケージを入力します。試しにauto-save-buffers-enhancedというパッケージを入れてみます。
auto-saveまで入れればtabキーで補完されます。
パッケージ名を入力してRETするとインストールが開始されてcompile logが表示された後にDoneのメッセージでインストール完了です。
パッケージを有効にするにはそれぞれ設定が必要になります。
MELPAのパッケージであればhttp://melpa.org/#/からパッケージ名を検索するとパッケージの詳細ページへ行くことができます。
auto-save-buffer-enhanced
http://melpa.org/#/auto-save-buffers-enhanced
このパッケージはbuffer、開いているファイルをC-x C-sを押さなくても自動で保存してくれるパッケージです。
init.el
上の設定をinit.elにコピペしてM-x load-fileでパッケージが有効になります。
また、上記の設定ではC-x a sで機能のON OFFを切り替えることができます。