0から始めるEmacs 業務カイゼン計画 第0回 ~初期設定編~
これだけはやっておいた方が多分良い
的な設定を今回はご紹介します。
↓前回に引き続き第0回ですが
何故かと言うと「まだテキストエディタ的なことをしないから」です。
フィッティングしましょう
よくEmacsは敷居が高いと言われるようですが、
スーツで例えてみてください。仕事柄によっては毎日着るわけですが、既成品をそのまま着ると不格好ですし、着心地も悪いでしょう。ちゃんと自分の形に仕立ててもらったほうが栄えますよね。
確かにそのまま着れるスーツもありますが、それは自分にピッタリ合ってないまま着ているということです。
エディタも同じです、自分に合った形にフィッティングすることで見栄えも着心地も良くなるのです。毎日使うものだからこそ、あなたに合った一着、一エディタが必要な訳です。
テーマカラーを変更する
背景や文字の色を設定します。
基本的にGUI版のみ使用される設定ですのでGUIから設定します。
Option -> Customize Emacs ->Custom Themes をクリック
テーマの一覧が表示されるので好きなテーマを選択してSave Theme Settingsをクリック
個人的に普段使っているのはwombatです。
余談ですが個人的にwombat好きです
Commandキーをmetaキーにする
Commandキーをmetaキーとして動作させます。
Emacs -> Preferences からEnvironmentをクリック
Ns (Mac OS X)を選択
(下から急に色が変わりますが気にしないでください)
それぞれ左端の三角で展開されるのでValue Menuボタンを押してmetaを選択します。
上の画像のようになったら上にスクロールしてApply and Save をクリック。
確認ポップアップをyesで変更完了です。
この設定は個人差が大きいと思いますので色々試してみて変更することをお勧めします。Controlなどの設定も同様にできます。
また,CommandをmetaにするデメリットとしてCommand-vなどのシステムのショートカットの一部がEmacs上で使えなくなります。
コピーやペーストなどはEmacsでは別のショートカットに割り当てられているためEmacsの操作になれれば全く問題はありませんが、始めたばかりの方にはCommand-vなどが使えたほうが安心感があるかもしれません。
筆者のように慣れてくれば逆にM-xなどのキーの使用頻度が高くなり右側のCommandキーがmetaになっていたほうが快適に感じてきます。これは勿論キーボードや指の感覚にもよりますのでご自身でやりやすい方法を常に考えて見てください。
Emacsはあなたの変更をいつでもどんな形でも歓迎してくれます。
小指が痛いって?
CapsキーをCtrlキーにしておくこともお勧めします。
EmacsにおいてのCtrlキーは非常に使用頻度が高いです。(一番使うと言っても過言ではありません)
そのためこれが押しにくいことにはEmacsが使いにくいということです。
個人的にはCapsキーは殆ど使っていないのでOSの方でCtrlキーに設定しています。
MacのJISキーボードはCtrlが左端の中段にきているのでEmacsには使いやすいですがUSキーボードはCapsなのでUSキーボードの方には特にお勧めです。(筆者はJISです)
勿論あくまで筆者のお勧めというだけであり、万人に必ず合っているということはありません。極端な話小指が無い場合だってあるわけですから、自分に合ったCtrlを見つけてください。
最後に
Emacsを知っている方なら今回の記事はむしろ邪道に感じるかもしれません。
しかし、いきなり.emacsやini.elを使用した設定方法では「Emacsは敷居が高い」と感じられても仕方がないと思い、このような形にしました。
後々、Emacsが手に馴染んでくるであろうタイミングでinit.elなどを用いた設定方法を紹介していきたいと思います。